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デジタル資産を考えてみよう
更新日:1月12日
今回は、デジタル資産について考えてみましょう。デジタル資産とは、コンピューターのデータベースに記録されている電子化された金融資産であり、パソコンやスマートフォンでアクセスすることができます。つまり、電磁的に記録保管されている資産でインターネット経由で取引できる資産の総称です。
典型的なデジタル資産として、ネット銀行の銀行口座に預けている銀行預金や投資信託、ネット証券の証券口座に預けている株式や預け金、投資信託等がありますが、それ以外にも様々なデジタル資産が存在します。
たとえば、それ以外の代表的なデジタル資産としては、楽天エデイとかの電子マネーや仮想通貨(暗号資産)外国為替証拠金(いわゆるFX)などがあります。
若い方はこれらのデジタル資産を抵抗なく使いこなしまた保有しておられる方も多いと思いますが、最近は年配の方も積極的にこれらのデジタル資産を使っておられるケースが増えてきています。その理由としては、銀行取引で言えば、インターネットの銀行は、金利が高いということがあります。ネット銀行は、都市銀行や地方銀行に比べて、店舗や人件費等の固定費が不要なので預金者に高い金利を提供することができます。
皆さん、あまり低すぎて興味がないかもしれませんが、日本の銀行の普通預金の金利を調べてみました。
ネット銀行の金利が高いことが良くわかります。
こんな感じになっています。(令和3年9月30日現在)
銀行名 普通預金の金利
あおぞら銀行BANK支店 0.20%
SBJ銀行 0.02%
楽天銀行 0.02%(マネーブリッジで0.1%)
オリックス銀行 0.01%
三菱UFJ銀行 0.001%
三井住友銀行 0.001%
みずほ銀行 0.001%
ゆうちょ銀行 0.001%
上記からわかりますが、たとえばあおぞら銀行のBANK支店の普通預金の金利は0.2パーセントです。三菱UFJ銀行の普通預金の金利が0.001パーセントに比べてすごく高いことがわかります。一般的には都市銀行の普通預金の金利は年0.001パーセントに設定されているようです。ネット銀行と都銀とではずいぶんと差がありますよね。
最近は、年配の方もパソコンやスマートフォンを使いこなす方が多くなってきましたし、また、年配の方は普段時間が十分にあるために、その便利さに気づくと大いに利用される傾向にあるようです。年金で生計を立てておられる年配の方がより高い金利を求めてインターネット上にデジタル資産を保有されるケースはこれからはますます増加していくことと思います。
デジタル資産は、インターネット経由で取引でき、自宅にいながら取引できるのでとっても便利ですし、外出しなくて済むのでコロナの時代にピッタリだと思うのですが、皆さんの相続のことを考えるといろいろと問題もあります。このデジタル資産をどうやって管理すれば良いのかという点です。というのが、デジタル資産は不正アクセスによるリスクがあるからです。次回はこのデジタル資産のリスクについて考えてみたいと思います。