検索
  • kobayashishigeo

第10回 遺言書を書く前に自分の財産を確認しよう

当たり前の話ですが、遺言書を書くためには、ご自分の財産を奥さんやお子さんという相続人にどう渡すかを決めなければなりません。つまり、そのご自分の相続財産を誰にいくら渡すかの意思を書面にしておくというのが、遺言書です。ですから、遺言書を書くための準備としては、ご自分の相続財産がいくらあるのか、まずその総額を把握することが必要になります。遺言書を書く前にご自分の財産がいくらあるのかを確かめておきましょう。それは財産目録という財産の一覧表にまとめておけば良いのです。

多くの方にとっては、主な財産は、預金、株式等の金融資産とご自宅等の不動産だと思います。投資用の不動産をお持ちの方はそれも含めます。住宅ローン等の負債もわかっているものは財産目録に含めておきましょう。負債は、相続人が共同して引き継ぐものですが、財産から負債を差し引いた純財産がいくらくらいあるのかを把握しておくことは需要です。そして、エクセル等の表計算ソフトを利用してご自分の財産の一覧表を作成してみましょう。

不動産については、あらかじめ不動産登記の全部事項証明書を入手してパソコンで財産目録に含めて作成するのが良いと思います。相続税がどれくらいかかるのかが気になる方もおられるかもしれませんが、ここではご自分の財産の総額を算出するのが目的ですので、いったん、相続税のことは忘れて、できるだけ網羅的に現在のご自分の財産の棚卸をされることをお勧めします。

サラリーマンの方は、退職時にご自分の財産がどれくらいあるのかをつかんでおくことはとても大切です。これから何年続くかわからない老後の資金計画のためにもご自分の財産の棚卸は必要です。ですから、退職後の落ち着いた時期に、相続税対策と老後資金のためにぜひ自分の財産の棚卸を作成なさってください。それによって老後のプランもたてやすくなります。ご自分の財産の棚卸の目録が完成しましたらあとは相続人への配分です。誰にいくら渡すかを決めればよいのです。その場合、注意すべきことがありますので、次回はそのことについて話したいと思います。

令和2年9月30日(水)

公認会計士

小林茂夫

1回の閲覧

最新記事

すべて表示

第23回 子供が必要な時に住宅購入の資金援助をしよう

日本のような高齢者社会においては、親の資産を子供に移すタイミングを十分考える必要があります。相続の時まで資産の承継を待っていると親が90歳で亡くなり相続が生じた時には子供は60歳を超えているということもめずらしくなくなるでしょう。60歳をこえてから子供が多額の資産を相続してもすでに子育てが終了して、住居も購入済で、その相続した資産を有効に活用できないかもしれません。親の年齢と子供の年齢にもよります

第22回 遺留分対策は生命保険を使ってみよう

最近の相続法の改正により、遺留分の考え方が大きく変わりました。遺留分というのは、相続人が最低限もらえる財産で、最低限の相続権というべき権利です。遺留分の割合は、直系尊属だけが相続人のときは3分の1でそれ以外のときは2分の1です。 直系尊属は、難しい言葉ですが、父母(おとうさん、おかあさん)、祖父母(おじいちゃん、おばあちゃん)、曽祖父母(ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃん)など直接の祖先の系列にあ

第21回 無解約返戻金型定期保険を活用しよう

生命保険金を相続税対策に利用する場合、その目的として、相続税の対象財産を減少させることと相続税の納税資金を確保することがあげられます。たとえば、土地建物等の不動産をお子さんが購入する際に資金援助目的で、援助した資金部分を共有登記にしているケースがあります。親が購入価額の50%の現金を拠出し、お子さんが住宅ローンを組んで50%の資金を出した場合です。この場合、お子さんの物件は、親50%とお子さん50

アクセス

〒160-0023 

東京都新宿区西新宿3-9-7​      BIZ SMART 西新宿

 

電話&ファックス

電話番号  :03-3370-3833

ファックス: 03-3370-3833

連絡先

 kobayashishigeo@ms02.jicpa.or.jp