99.7.2
■究極のパチンコリスクヘッジ
パチンコで負けたお金が、どこに流れるか検証してみましょう。
パチンコ店へみんな入ってしまうと思いがちですが、実際には従業員の給料、玉補給機メーカー、電力会社等々いろいろなところへ流れていきます。でもその中でも大きなお金の行きつく先は、パチンコメーカーではないでしょうか。言いかえれば、お客が負ければ負けるほどパチンコメーカーが儲かるわけです。
負ければ負ける程、逆にパチンコメーカーは儲かる訳ですから、パチンコの負け分をヘッジ(保険をかける)する究極の方法というのは、パチンコメーカーの株を買って配当収入や売却益を得ることではないでしょうか。
実際、パチンカーは、パチンコメーカーの業績を左右する情報を、誰よりも早く入手出来る立場にあります。
例えば、あそこの店には、○○社の新台が入ったとか、○○社の機種は最近人気があるなと言った情報は、パチンコにちょっと詳しい人なら、誰でも得る事が出来るのではないでしょうか。又、今度、パチンコの内規が変更されるとか、来年からはもうちょっとギャンブル性のある機種を認可するとかと言った業界情報もパチンコの雑誌を読んでる人なら比較的簡単に入手出来ると思います。
現在の日本の株式市場の主役は外国人で、パチンコメーカーの株もこういった外国人の介入により相場が変動します。でも外国人に日本のパチンコ店の新台情報が手に入るでしょうか。つまり情報の鮮度においてパチンカーは圧倒的に有利な立場にあるのです。
では、実際の事例で検証してみましょう。事例としては、東証一部上場の平和を例にとってみます。
94年、空前のCR機ブームが到来します。その最大の主役は平和のCR黄門ちゃま、94年から95年にかけて新装開店はどこへ行ってもこの機種という状態が続きました。素人目でも高価なCR機がこれだけ売れれば、平和の業績が急上昇するに違いないとことは明らかでした。しかしながら、この時の平和の株価は意外と低迷していました。バブルの崩壊に伴い下落を続けた株式市場は平和とて例外ではありません。まさに絶好の買いのタイミングだったというわけです。
95年1月、ここで千株を2,300千円(@2,300円)で買います。
95年2月平和の94年度決算が発表されますが、過去最高の決算となります。ここから平和の株価はじわじわ上昇します。この勢いは95年の半ばぐらいまで続きました。でもその後はどうだったでしょうか。CR黄門ちゃまを超える機種は出ませんでした。当時のパチンカーならこのへんも手に取るようにわかったはずです。そうです。この時点では既に平和は売りのタイミングにあったのです。
そこで、購入した千株を、95年8月、3,000千円(@3,000円)で売却します。
さて、ここからは、パチンコにとっては長い冬の時代がやってきます。パチンコで流れるニュースは悪いものばかりです。変造カード事件、駐車場での幼児死亡事故、パチンコのめり込みの社会問題化とこれに対する業界の自粛、不適合パチンコ機の自主撤去など暗いニュースばかりが続きます。CR機もギャンブル性を抑えた新基準に換わりパチンコ人気にかげりが見えます。当然、平和の業績、株価も急落します。97年度決算に至っては、最盛期売上の半分以下(98年度は更に落ち込みます)という状況になってしまいました。
ところが、98年に入ってから、パチンコ関連で流れるニュースに変化が見られます。
4月1日、「(社)日本遊技関連事業協会は遊技機検定に関する規則法案の改正案を警察庁に、3月20日提出した。」というニュースが流れます。要するに、もっとパチンコ機を面白くさせてくれということです。
4月28日、「警察庁の風俗営業白書が発表され、パチンコ店、昨年と比べ391店減少」というニュースが流れます。
5月1日、「保通協の検定制度簡素化」のニュースが流れます。
これらのニュースを総合してみると、射幸心を抑えた結果、パチンコ業界は相当な打撃を受けている。そろそろ、緩和してみたらどうだろうかということです。ということは、パチンコ人気の上昇が期待出来ます。
そこで、98年5月、前に売却した株代金で、今度は3千株を3,000千円(@1,000円)で買います。
99年に入ってからは、CR機の基準変更の動きは急展開します。
1月22日、「日工組技術者会議が開催され、CR機第1種の内規変更が確定しました。」というニュースが流れます。
そして、3月から、実際にこの新しい内規に基づいたCR機が発表されました。
この間、平和の株価は、日経平均1万7千円の回復もあって、急回復しますが、日経平均を上回る急上昇ぶりをみせています。
そこで、99年6月、3千株を6,900千円(@2,300円)で売却します。以上の結果、5年間で最初の株購入資金2,300千円は、6,900千円と3倍にも膨れ上がりました(純益4,600千円、但し実際には、手数料・税金・配当等、若干差異が出ます)。
以上、パチンコの負けをヘッジする方法を書いてみましたが、いかがでしょうか。
でも、実際にこの通り、売買出来るかというと難しいのが株取引です(^_^;)。
私の場合、95年に平和の株式を購入して以来、ずっと持ちつづけています。本当は売りたい時もあったのですが、比較的、配当も良かったし、又、平和への愛着が強くて売れなかったのです。実は、このコラムはそんな自分に対する反省の意味を込めて書いてみました。
尚、平和の株は、百株単位で売買出来るので、230千円ぐらい(99.6月現在)から買うことが出来ます。パチンコで儲けたら、あぶく銭として使わずに、コツコツ100株単位で買い増していくのもおもしろいかもしれません。
但し、株取引は、儲かることもありますが、もちろん損することもあります。その責任は、実際に株取引をした本人にあります。くれぐれも打ちすぎに注意しましょう。