99.6.16
■ドル箱ぶちまけタ!
(I/O別冊 ギャンブラーたちの方程式 寄稿) パチンカーの夢、それはドル箱を何十箱も積み上げることではないでしょうか。でも私の場合はちょっと違います。数年前の事件以来ドル箱積上げ恐怖症になってしまったのです。
その事件とは、とある日の閉店1時間前の午後9時30分、この日は絶好調でドル箱20箱をずらっと積上げていました。閉店まで後1時間しかないし、もうかんべんしてやろうと思って、というか、本当は午後10時から始まるテレビドラマを見たかったので帰ることにしました。
何台かの台車に分ければ良かったのですが、何せテレビドラマが気になって、気もそぞろ、ドル箱20箱をいそいで1台の台車に積みました。動き始めこそ力がはいりましたが、動いてしまえばこっちのもの、快調にカウンターに向かって押し進めていると、ホールの床に段差のある所まで来た時でした。段差を超える為にちょっと力をいれて押した所、真ん中あたりからドル箱がまるでスローモーションでも見てるかのように、ゆっくりと崩れていったのです。ホールに響き渡る「ガシャーン」という金属音、一斉に振りかえるお客さんの視線、私のドル箱は全て床にぶちまけられてしまいました。
1箱2300個として約46000個、金額にして10万円をホールの床にぶちまけたわけです。ホールのお客さんは、ほとんどがひややかで、ざまーみろといった感じ(この気持ちわかります)でした。お店から、玉拾い担当の女子店員を一人つけてもらって、二人かがりで拾う事にしたのですが、全て拾い終わったのは30分後、テレビドラマは、既に始まっていました。
店員からは、「こんなにぶちまけたと人は初めてだ」と言われるし、恥ずかしいやらもったいないやらで本当につらい時間を過ごしました。これ以降ドル箱を積上げた時は、この時の悪夢がよぎってしまい、ちゃんとカウンターへ運ぶまでは安心出来なくなりました。
みなさんもたくさん出した時は、気をつけましょう。